人生をどこで打ち切られてもいいと思えるくらい、
きょう一日を充実して生きなくてはならない。
それを、肝心な「きょう一日」を疎かにして
長く生きるためだけに努力するのだから、
これは本末転倒なんですね。
境野勝悟(東洋思想家)
洒脱なお人柄と古典の該博(がいはく)な知識を背景に70歳を過ぎたいまも精力的に講演活動などを行う東洋思想家の境野勝悟(かつのり)氏。
そんな境野氏も40代後半から50代にかけては病気や死の恐怖に苛まれ、「死にたくない」「いつか病気で死ぬんじゃないか」と悶々と悩み続けたといいます。
長く続いた境野氏の不安を断ち切らせたものは、
「自分は生まれた時に何歳まで生きようと思って生まれてきたのか。
目的など持たないで裸で生まれてきたではないか」
という気づきでした。
そして、自分の死については天に任せようと思った時から元気になっていったのだといいます。
ローマの哲人・セネカは
「人生がどこで打ち切られようと、
わが人生に何一つ欠けたるものがない」
という言葉を残しています。
いつこの命が尽きようとも、何一つ悔いのない生き方をする。
充実した「きょう一日」の積み重ねが豊かな人生をつくり上げていくのだと思います。
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